2024年 元日 指針

1.事業環境概観

(1) ホテル業界として、2024年はコロナ禍の終息による旅行解禁で旅行計画を立てるベストタイミングです。
この3年間ホテル業界は水面下で様々な改革を進めコロナ禍前の常識が大きく変わり、より合理的な運営に進み顧客にも認知し始めました。
アフターコロナを見据えた対策としては、海外観光客(インバウンド)誘致効果が極めて重要である事は周知の通りで、中国団体訪日観光客の出国規制も緩和されホテル業界にとっては、明るい材料となり通常生活に戻りつつありますが、客室料金値下げ競争が激化し、コロナ前の水準の7~8割程度と本格的な回復には至っていない状況です。

(2) 当社はコロナ禍で販管費削減、不採算ホテルの撤退や賃料の減額などを行い、正常化に向けて様々な施策を打ち出していますが、療養施設 から本業回帰分析や重回帰分析した健全運営の努力忍耐が試される一年で有ると思われます。

2.事業指針及び具体的施策の展開

(1) 既存のホテル運営は、コロナ禍で培った計数的に考えた費用対効果、経験に基づいた運営、季節毎のイベントにお客様が参加する事により楽しみ又、社員が夢中になり結果地域活性化につながる人と人の交流の場として根ずく環境を構築しています。 ホテル経営は装置産業ビジネスです、社内で育てたメンテナンス技術、ホテルとしてお客様の満足いくインテリア、舞台、大道具、美術、で満足させる事がホテルの最大の使命だと考えます。 リスクは総投資金額であり、投資効果である設備投資は年々劣化と共に、キャペックス投資が最低限の費用で積みあがりますが、大部分は材料費、人件費であり、その部分を最大限に削減する事が最も効果的と考え、弊社では24年間社内の建築部が施工工事を行うことにより、低コストで大きく成長して参りました。
社内だから出来るコスト削減、競合他社には真似できないデザイン力と、スピーデイーな対応力で、稼働率、客室単価UP(浴室・サウナ・岩盤浴等の施設造り)、更にお客様に一度宿泊してみたいと思わせる「日本初上陸のマットレス」と「電動リクライニングベッド」やIoTシステムを取り入れた家具などを導入し、国内・海外ゲストから圧倒的な寝心地良さの口コミの高評価を頂き、リピーターが増加して単価UPに貢献しております。

(2) コスト削減においては、水光熱費の高騰から重油・ガスボイラーに変更した「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」、「温暖化対策補助金」等を利用した計画設備投資を行い、CO2排出量削減を行っています。
また地域環境保全に配慮したプラスチック排出量削減に関する素材の見直し等、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを行いながら、エコ対応ホテルの運営を行っております。

(3) 当社独自の社員教育の一環として「リスキリング」に取り組み、ホテル業務でのキャリアを学ぶ為の大学との産学連合などと提携し、財務・会計・収益管理・エンジニアリング・料理・食品・飲料・イベント管理・ルームオペレーションなど実践しながら「働き」・「学び」を習得し、インターターシップ生、社員のキャリアアップを図っております。

(4) 諸外国人雇用では、新入社員の業務として必要なホテル専門用語、専門知識の基礎実習を日本語にて毎週2回開催し、ホテルマンとしてのおもてなし、サービス、言葉使いなどを学習する日本語教室を開講しております。

(5) 運営管理支援業務〈運営人材※支援業務費〉
人材派遣チーム業務、支配人クラス、コストコントローラー、料理長、レストランマネージャー兼通訳 、年間の売上予想策定、コストコントロール人材教育、マーケティング体制構築などを進めています。

3.新規事業としての取り組み展開

 弊社の取り組みとして、「既存装置産業ビジネス」に関わる事業に特化したアイテムで取り組んでおります。
このような混沌とした時代だからこそ、攻めのプロジェクト事業(想い描いたビジネス)を誇り高き目標に設定し地域に貢献し、また、地域の社交の場として施設を提供できる事を誇りに進めています。
「ホテルゲスト」を呼び込む」SOFTーTEXマットレスと電動ベッドフレームが日本市場に初上陸し、弊社と業務提携を行い「Soft-Tex Japan」として販売を開始致しました。
ポケットコイル型が市場で浸透する中、海外のお客様や硬いマットが苦手なお客様のために、高性能ジェルフォームを使用した圧倒的な寝心地の良さのマットレスと、「リモコン操作で調整可能」な電動リクライニングベッドをホテルに導入し、「スマートルーム」としてオープンした事で、近未来のスマートホテルとして、お客様から口コミでたくさんの高評価を得ております。
 
以上

代表取締役会長 兼 社長 中野 讓治



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